システム開発失敗談!数千万円かけたのにエンジニアとの折合いがつかず不満足なシステムができた事例

すまいる顔がシステム開発に携わったユーザー企業の方にインタビューを行い、結果をブログに掲載するというシリーズが始まりました。 今回は第3弾として、冷凍倉庫にお勤めのFさんの体験談です。 Fさんは過去に取締役として、社内業 […]

すまいる顔がシステム開発に携わったユーザー企業の方にインタビューを行い、
結果をブログに掲載するというシリーズが始まりました。

今回は第3弾として、冷凍倉庫にお勤めのFさんの体験談です。

Fさんは過去に取締役として、社内業務システムの開発に4度携わったそうです。

しかし、担当エンジニアとのやりとりがうまくいかず、システム開発が難航した経験がありました。

その経験から得た教訓などもお伺いできましたので、システム開発がうまくいかずに悩んでいる、という方はぜひ参考にしてみてください!

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Fさんは当時冷凍倉庫の会社で、社内基幹システムを4度更改したことがあるそうです。
更改とは今使っている既存のシステムに追加機能をつけたり、バージョンアップさせたりすることです。

更改の内容は、COBOLという、古い言語で書かれたプログラムを、Javaという新しい言語で書き換えることや、AIの画像認識機能も取り入れ、より便利なシステムにすることでした。

しかし、半年で数千万円かけて完成したシステムは、Fさんの理想通りにはならず、それに加えエンジニアの対応も満足がいくものではなかったため、システム開発の値引きをしてもらう事態になったそうです。

数千万円もかけたにも関わらず、不満が残るシステムが出来上がってしまったことは、当時会社の取締役だったFさんにとっては、不快な出来事だったでしょう。

では、Fさんのシステムに対する要求はどのようなものだったのでしょうか。

「従業員を定時で帰すための冷凍倉庫管理システムを開発したかった」

冷凍倉庫の業務は、冷凍商品を預かり、出庫指示に従い配送車へ出庫することだそうです。
配送トラックは各倉庫を回ってきて、倉庫では効率的に出庫できないとトラックを待たせてしまいます。
配送トラックを待たせすぎてしまうと、対応が悪いとクレームにつながるため、倉庫の管理が必須でした。

Fさんがやりたかったこととしては、大きく分けて2つあります。

「トラックバースシステム」を作りたかった!

1つ目は、「MOVO」のトラックバースシステムのようなトラックの予約受付サービスです。

ドライバーがシステムから倉庫への積卸し予約を行い、予約を受け取った倉庫では、トラックが到着するまでに積荷準備ができるシステムです。
事前に出庫のための準備を行えるため、トラックを待たせてしまうことがなく、効率的に積荷積卸しをすることができるのです。

また、「MOVO」のトラックバースシステムでは、オンラインや倉庫の受付でドライバー自身が入退場の記録ができたり、システムを介してドライバーへショートメッセージを送ることができたりなど、通常は人の手で対応する部分をシステムが対応してくれるので、作業員の業務効率化をすることができます。

このような予約受付・管理システムのようなものは、それほど奇を衒うものではありませんし、
多くの会社でも日常的に利用されていることもあるかと思いますのでFさんが要望を出すのも不自然ではありません。

一方で、Fさんを担当したシステムエンジニアは「そのような機能は実現できない」の一点張りで、話を聞いてくれなかったそうです。
確かに、会社のシステムはもともと古い言語で組まれており、難しい部分はあったかもしれません。しかしながら、自分が要望したことに対して「できない」と言われてしまうと否定されたような気持ちになるのもわかります。

AIによる画像認識も枝番単位の管理も、「できない」と言われ続け・・・

2つ目に実現したかった機能は、荷物を画像認識させて物流パレットに乗せる量を自動計測できる機能です。現に「Automagi(オートマギー)」という会社では、荷物情報収集AIアプリケーション「Logi measure」というソフトウェアがあります。

これは、スマートフォンで荷物を撮影するだけで、自動でサイズの計測と荷物情報の読み取りができるアプリで、段ボール包装された荷物、紙袋、鞄やキャリーケースなど形やサイズの異なる荷物も自動的に大きさを計測できます。

しかしこの機能も、担当のシステムエンジニアは機能を追加することはできないと言い、結局機能は搭載できないまま、リリースを迎えてしまいました。

その他にも、荷物を枝番で細かく管理したり、ロット番号や商品コードをマスタで管理したいなどの希望がありましたが、実現できず、悔しい思いをしたそうです。

結局、エンジニアと時には言い合いになりながらも、システムはなんとか形になり、理想には及ばないものの、近いものが開発することができたそうです。

体験から得た教訓

「MOVO」のようなトラックバースシステムや、「Automagi」の画像認識機能は実現することができなかったFさんですが、以上の経験から、「今後は、システム開発を依頼する会社は慎重に見極めたい。」と語りました。

Fさんの要求をすべて取り入れることは、現実的に難しい部分があったかもしれませんが、「できない」と言うよりも先に、しっかりと要望を聞くという態度はエンジニアとして必要だったと言えると思います。

このブログをご覧になるみなさんの中にも、これからどんなシステム会社に依頼すればいいか迷っているという方がいらっしゃるかもしれません。

まずは会社の担当者と話をしてみて、こちらの話をしっかりと聞いてもらえるかや、たとえこちらの要望が実現不可としても代替策を提案してくれたり、課題解決のために共に動いてくれる会社やエンジニアとお付きいすることをおすすめします。

また、冷凍倉庫業務では、一般の倉庫業務とは異なる点があったそうです。その点を踏まえ、下記のようなことを実現できればより良いシステムになると仰っていました。

  • 倉庫内で物の売り買いが多いので、商品の名義変更ができるようにしたい
  • 社内システムとトラックバースシステムとの連動ができるようにしたい
  • 標準でAutomagiのような画像認識機能をつけてほしい

まとめ

倉庫業務のように、独特な業務フローを持っていたり、中小企業が多くシステムよりも人が対応している業務が多い場合、そもそもシステム開発に対応できる会社が少ない場合があります。

特に冷凍倉庫の場合は独自の業務フローがあり、古くから特定の企業にシステム開発を依頼していたそうです。

その場合、Fさんの事例のように古い言語のまま利用され続けてしまい、最新の技術を取り込むことが難しくなるなどのリスクがあるため、定期的にエンジニアと話し合って今後の方針を決めていかなければ時代遅れのシステムで業務効率化から遠のいてしまう事態になりかねません。

中小企業であっても数千万円もかかるシステム開発において、リスクはできるだけ下げたいですよね。
まずはきちんと話を聞いてくれて、信頼ができるシステムのプロに相談してみましょう。

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