2023年8月31日から、
業務改善助成金の制度が拡充されましたので、お知らせします。
目次
業務改善助成金とは？
業務改善助成金は、
事業場内で最も低い賃金（事業場内最低賃金）を引き上げ、
設備投資等を行った中小企業・小規模事業者等に、
その費用の一部を助成する制度です。
また、助成上限額は、下記のとおりです。
拡充ポイント
今までと拡充後でどのような違いがあるか、
以下にポイントをまとめました。
① 対象事業場の拡大
| 対象事業場 | |
| 今まで | 事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が 30円以内の事業場 |
| 拡充後 | 事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が 50円以内の事業場 |
例えば、
地域別最低賃金が920円の地域において、
今までは事業場内最低賃金が955円（差額35円）の工場は対象外でしたが、
差額が50円以内に拡大されたので、
助成金が受けられるようになりました。
② 賃金引き上げ後の申請
| 必要な手続き | |
| 今まで | 事前に以下2つの計画提出する必要があった。 ・賃金引き上げ計画 ・事業実施計画（設備投資等の計画） |
| 拡充後 | 事業場規模50人未満のみ 2023年4月1日から12月31日までに 賃金引き上げを実施していれば、 賃金引き上げ計画の提出は不要となりました。 以下の書類の提出は必要です。 ・賃金引き上げ結果 ・事業実施計画（設備投資等の計画） |
以前は、事前に計画を提出し、
審査の上で交付決定を受けた後、
計画に基づいた賃上げや設備投資等の実施を行う必要がありました。
③ 助成率区分の見直し
今まで
| 事業場内最低賃金額 | 助成率 |
|---|---|
| 870円未満 | 9 / 10 |
| 870円以上 920円未満 | ４/５ (9/10) |
| 920円以上 | ３/４ (4/5) |
拡充後
| 事業場内最低賃金額 | 助成率 |
|---|---|
| 900円以上 | 9 / 10 |
| 900円以上 950円未満 | ４/５ (9/10) |
| 950円以上 | ３/４ (4/5) |
システム関連の助成対象経費の例
業種別の、生産性向上の設備投資の例を下記に紹介します。
製造業
- 経理システム
- 工程管理システム
- 生産管理システム など
卸売業・小売業
- 受発注機能付きホームページ
- POSレジシステム
- 食品卸売システム、
- 会計・仕入・販売システム、
- 顧客管理システム など
宿泊業・飲食サービス業
- POSレジシステム
- 管理システム
- オーダーシステム
- 給与システム 等
生活関連サービス業・娯楽業
- POSレジシステム
- 経営ソフト
- 顧客管理システム
- オーダーシステム 等
医療・福祉
- 受発注機能付きシステム
- 診療予約管理システム
- POSレジシステム 等
上記は例の一部ですが、
他にも様々な業種で、事業場内最低賃金の引上げを図るための設備投資に
活用をすることが可能です。
業務改善助成金の詳細は、下記をご覧ください。
＞＞厚生労働省「業務改善助成金」
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