1.はじめに
APIで連携したいがリファレンスの読み方がわからない
Claris FileMakerでAPI連携を行いたいがやり方がわからない
そんなお悩みはございませんか?
以下の実例に基づき今回TrelloとClaris FileMakerの連携をしたいと思います。
- Trelloでのタスク管理が増えすぎてしまい管理がしきれない。
- 期限がわからなくなり過ぎてしまった。
- Claris FileMakerと二重管理になり漏れが出てしまった
今回、そのような悩みを解決し
TrelloとClaris FileMakerの相互連携できるシステムを開発いたしました。
2.APIとは
APIとは
「Application Programming Interface(アプリケーション プログラミング インターフェース)」
の略で、簡単に説明すると、
アプリケーションとアプリケーションをつなぐ
プログラミングという意味です。
今回TrelloとClaris FileMakerをこのAPIでつないで相互連携を行いたいと思います。
3.今回使用するシステムと基礎知識
- Trello
- Trelloとは
- AWS
- AWSとは
- Claris FileMaker
- Claris FileMakerとは
「Trello」とは、カンバン式のツールで視覚的に捜査し管理できるツールです。
チーム開発や営業での顧客とのやり取りを効率的に行うことができます。
AWSとは、Amazon Web Servicesの略で
Amazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスの総称です。
クラウドコンピューティングサービスとは
コンピューターを使った様々な
サービス(サーバー、ストレージ、データベース、ソフトウェア等)を
利用することを指します。
「Claris FileMaker」とは、データベース管理システムのソフトで
日本では20万以上の企業が利用している人気の高いソフトです。
開発が容易なため、エクセルほどに知識でも
開発を行うことができます。
また、当社で開発した総合業務管理システム『FAST』では
販売管理、顧客管理、案件管理など
お客様の仕事をカスタマイズして提供することが可能です。
FASTにご興味をお持ちの方は、下記より資料請求を承っております。
4.TrelloとClaris FileMakerのメリットとデメリット
Trello
・メリット
視覚的に操作がしやすく簡単に利用ができ、機能も豊富にある
・デメリット
ボード内の進捗管理はできるが、ボード間での進捗管理が困難
優先順位がつけれなく見逃してしまうことがある
Claris FileMaker
・メリット
顧客毎、営業毎、プロジェクト毎に管理できそれに関連した
進捗管理や閲覧がしやすい
・デメリット
Claris FileMakerの標準機能ではカンバン機能がなくアドオンを
利用しないといけない。
また、アドオンを使用したとしても設定がむずかしかったり、自由に設計できなかったりします。
結果、カンバンとしての機能が少なくチャットのような機能がないので
記録をとるのが難しい。
5.TrelloとClaris FileMakerの相互連携のやり方
①Claris FileMakerからTrello
・TrelloのAPI
Claris FileMakerからTrelloに連携するにはTrelloのAPIを利用いたします。
リファレンス
➁TrelloからClaris FileMaker
まず、Claris FileMakerにはTrello APIと同じようなClaris FileMaker Data API
といったものがあります。
しかし、Trelloには①の様な設定はできません。
ではどうやってTrelloからClaris FileMakerに連携をするのか、
それはWebhookというTrellioの機能を使います。
・Webhookとは
「Webhook」とは簡単に説明すると
Trelloの更新情報を他のアプリにリアルタイムで提供する仕組みです。
・Claris FileMakerのAPI
Claris FileMaker Data APIとは
Trelloと同じようなAPIの機能でTrelloからのWebhookを
受け取るためにClaris FileMaker Data APIを使用します。
しかし、問題点がありWebhookからだと
Claris FileMakerではAPIを受け取ることができないのです。
Claris FileMakerではWebhookの受け取りができない理由
Claris FileMakerはデータベース管理システムなので
APIで操作するにはパスワードのようなTokenと呼ばれるものを取得し
再度APIを使用しなければいけません。
しかし、Webhookでは簡単なAPIで送信するだけなので
Tokenの取得はできません。
それを解決するために今回はAWSを活用していきたいと思います。
③AWSの活用
AWSといってもたくさんのサービスがございます。
今回はその中のLambdaとAPI Gatewayを使用し作成していきます。
・Lambdaとは
自分で用意したプログラムを関数と呼ばれるものに定義し
あるイベントが発生したらその関数が実行され
用意したプログラムが動くといったサービスです。
・API Gatewayとは
各サービスのAPIを制御、管理する役割があり
今回は外部からのAPIを受け取り
Lambdaに受け渡すといった仕組みを作成します。
6.実際に動かしてみる
まずはClaris FileMakerからボードを作成しカードを追加していきます。
案件管理のボードを作成
ボード、案件管理に案件1_山田太郎を作成
では一度作成ができているかTrelloを確認します。
作成ができました。
今回はリストに着手前・着手中・完了を作成いたしました。
ではこれでClaris FileMakerからTrelloの連携ができたので今度はTrelloからClaris FileMakerに連携してみましょう。
まずは作成したカードのリストを変更してみましょう。
Trelloでカードを移動してみました。
Claris FileMaker側でもリストが変わっているか確認してみましょう。
無事に変更されていました。
実際の動作はこちらから動画でご確認いただけます。
7.まとめ
今回は分かりやすいリストの変更を行いましたが
ほかにもカードの名前を変更したり削除したりなどもできます。
Claris FileMakerとTrelloを連携することで使用方法がさらに幅広くなります。
また、すまいる顔ではClaris FileMakerで様々なAPI連携をしております。
APIの連携が難しい、Claris FileMakerでもっと効率的な作業がしたい
などなどAPIで困っていることがございましたら、
どんなAPIでも連携します。一度ご相談下さい!
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